高校入試制度について理解しよう!
公立高校の入試制度は、都道府県ごとに定められています。
また高校や学科•コースによって内申点の傾斜や、配点が決められている場合もあります。
私立高校では、学校ごとに学力検査の教科が違ってきます。
まずは、入試制度を確認するところから高校受験対策をスタートさせましょう。
公立高校の受験制度について
公立高校の受験機会は、大きく分けて下記4種類があり、都道府県によって違います。
『推薦選抜』
中学校長の推薦がもらえる場合にのみ受験可能な場合と、校長推薦が不要な自己推薦方式と2種類あります。
『特色選抜』
一部の学科やコースで、面接や小論文•作文、実技検査などを重視した入試制度になります。
『前期選抜・一般選抜』
もっとも多くの受験者が受ける一般入試のことになります。
『後期選抜・二次選抜』
全ての高校で2回目の受験機会として実施される場合と、定員に満たない高校、学科
のみが実施する場合など、都道府県によって違います。
大きく分けると上記パターンの中から、都道府県によって定められており、受験機会が事実上1回の場合と、2回にわたって実施される複数受験制度とに分かれます。
毎年、夏頃に最終的な入試制度の詳細が各都道府県で公表されますので、まずは自分の居住する都道府県の入試制度をしっかり確認しましょう。
②公立高校の試験日について
高校入試の実施される試験日についても、都道府県によって違います。
また都道府県の入試制度によって、複数受験制度で試験日が分かれているケースや、1日のみのケース、2日続けて実施されるケースなど、さまざまです。
入試本番に力を発揮できるよう試験日を確認し、受験に向けての学習スケジュールを計画していきましょう。
③公立高校の面接、小論文・作文の実施について
近年、一般選抜でも面接や小論文•作文を実施する都道府県や高校が増えています。
合格ラインの10%前後にいる場合、面接や小論文•作文の結果によって、合否が決まる場合がありますので、実施の有無を確認し、実施される場合は、5教科の勉強と同様に、しっかりと対策をしていく計画を立てましょう。
④公立高校の受験学区について
公立高校の場合は、出願できる学区が決められています。
全県1学区で県内の高校どこでも出願できる場合もあれば、学区によって出願できる高校が定められている場合もあります。
また学区があっても、隣接する学区へは出願できたり、専門学科は学区関係なく出願できる場合など、都道府県によって違いますので、学区を確認し、出願できる高校を確認しておきましょう。
⑤内申点の算出と学力検査点との配点について
内申点は、1年生からの3年間が内申点としてつく場合や、3年生のみが2倍になる場合、3年生のみの成績が内申点となる場合など、都道府県によって違います。
学力検査の点数も、1教科100点満点の5教科で合計500点満点の場合や、50点×5教科の250点満点の場合など、都道府県ごとに定められています。
また内申点と学力検査点が同等に加算されて総合点となる場合や、内申点重視、学力検査重視の場合などは、高校や学科•コースによって定められている場合があります。
まずは自分の行きたい高校の、内申点と学力検査点が、どのように加算されて総合点になるかを確認しましょう。
内申点が少し悪い場合は、逆に学力検査点が重視される高校や学科•コースの中から、行きたい高校を探してみるのも、合格を勝ち取るための一つの方法です。
私立高校の受験制度について
私立高校では、入試日程は高校ごとに定められています。
私立高校の入試は、大きく分けると、推薦入試、一般入試の2種類になります。
『推薦入試』
基本的に専願のみで、1月中旬に実施される学校が多い。
『一般入試』
公立高校の推薦や前期、一時選抜よりも前に実施されます。
私立高校の入試では、学力検査で実施される試験教科も高校ごとに違い、2教科や3教科で受験できる高校もありますので、自分の得意科目に絞って、行きたい高校を探すこともできます。
また私立高校の場合は、学区の定めがないので、住んでいる都道府県にある高校だけでなく、通学が可能な距離であれば、近隣の都道府県の高校も受験できます。
広い範囲で調べていくと、自分の得意教科や、うまく他の受験と日程のかぶらない入試日程の高校が見つかる場合もありますので、いろいろと調べてみましょう。