偏差値(へんさち)って何だろう?
志望校選びの時や、模試の結果などで、よく耳にする「偏差値」。
学力水準を合理的に表す方法として、昭和50年頃から導入された評価基準のことをいいます。
偏差値とは、得点でも順位でもなく、それぞれのテストの点数を、一定基準になおした数値となります。
偏差値について
①偏差値の考え方
中間テストの結果は、70点でした。
期末テストでは、65点になりました。
点数だけで判断すると、中間テストよりも期末テストの方が点数が悪くなったように思います。
ただし、中間テストの平均点が65点で、期末テストの平均点が55点であった場合、偏差値になおすと、
点数の落ちた期末テストの方が、偏差値が上がるという結果になります。
点数の善し悪しだけでなく、テストを受けた全員の中での自分の結果を正確に知る方法が偏差値なのです。
②偏差値の算出方法
偏差値は、下記の計算方法で算出されます。
偏差値=(点数−平均点)÷標準偏差×10+50
※標準偏差とは、数値のバラツキを表すもので、
(((得点−平均点)の2乗の総和)÷人数)の平方根で計算されます。
③偏差値からみた成績分布
偏差値で大事なことは、「平均が50」という考え方です。
つまり偏差値50だと、ちょうど平均点ということになります。
偏差値の分布は、およそ下記の表となります。
④偏差値のココが便利
1.問題の難易度に関わらず、全受験者の中での自分の位置を客観的に知ることができます。
2.自分の学力レベルを正確に知ることができるので、違う時期に受けたテストの結果と比べることができます。つまり、自分の学力の変化をつかむことができるのです。