【反抗的な態度を作る原因は何か?】
小学校高学年~中学生の思春期の子どもたちは、急激な体の成長や変化に心の成長が追いついてくれません。
・背が高くなり親より大きくなった。
・都合に合わせて「もう大人でしょ!」と言われることがあれば、「まだ子どもなんだから」を言われることもある。
中学生になれば、小学生のころにはなかっ先輩後輩といった上下関係があると言うことを体感します。
部活動などで先輩に言うことは逆らうことはできません。
親の言うことには逆らえても、先輩の命令に背くことはできません。
そうした学校生活をとおして、思春期の子どもたちは様々な矛盾や理不尽さと闘いながら社会の一端を垣間見ていく一方、日々多種多様なストレスを抱えています。
まだ心が成長しきれていないので、様々な不安、不満、矛盾、自己主張などを自分の中で、言葉にできないため、反抗的態度として現れてきます。
【主な反抗的態度】
≪男の子の場合≫
・攻撃な言動が増える。
・物を壊す。
・母親に暴言を吐く。
≪女の子の場合≫
・言葉遣いが荒くなる。
・母親に暴言を吐く。
・部屋に閉じこもる。
≪共通の特徴≫
・挨拶や返事をしない
・化粧や髪を染めるなど服装が変わる。
・喫煙などの不良行為を行う。
【ダメな接し方の例】
お父さん、お母さんが子と接するときにダメな接し方の例はこちらです。
・必要以上に話しかける。過剰に干渉する。
中学生は親が考えている以上に、考え方が大人になってきています。
必要以上にアドバイスしたり、話しかけると子供扱いされていると捉えて、より反抗することがあります。
例えばテスト勉強しているときに
「ちゃんと勉強はしているの?」
「宿題はやったのか?」
「この前、点が悪かったけど大丈夫?」
「友達と勉強しないで、自分一人でちゃんと勉強すれば?」
「期末テストが近いのに、動画見てても大丈夫?」
などと声をかけると、「別に言われなくても分かってる!」と反抗的な態度に加速します。
勉強はやっており、ほんの息抜きで休憩していた可能性もあり、頭ごなしに子供扱いされると子は反抗的な態度をとることになります。
全く相手にしないのもいけませんが、節目だけ声をかければ十分です。
・否定しない
親は自分がなってほしい子の理想と違う行動を子供が起こすと、どうしても一言いいたくなってしまいます。
例えば洋服、音楽の趣味、友人など。
「なんでそんな服を着ているの?カッコ悪いよ。」
「そんな音楽聴いてても何がいいの?もっと違うの聴けば?」
「そんなマンガばかり読むは頭が悪くなるよ」
「この前連れて来たお友達、なんかマナーが良くなくて、ちゃんとしていない子だったね。もう遊ぶのやめなさい」
子どもにとっては、良いと思ってるものを否定されると、反抗したい気持ちが強くなります。
「そんな個人のことまで親に干渉されたくない」と中学生になると思い始めます。
ただ、それをうまく伝えることができないので反抗的な言動をとってしまいます。
子供の心を理解したくても、理由やきっかけを聞く程度がよいです。
「その音楽のどういうところが好きになの?」
「あのお友達は学校の友達なの?」
少し聞くだけにしましょう。
・決めつけた言動
小学生、中学生の子どもに対して、「親が絶対正しい」という言い方はいけません。
親見ると、理解できないことでも子どもなりの考えがあって、芯の通ったものを持っている可能性も十分あります。
「そんなものはやっても意味がない。すぐやめたほうがいい」
「そんなことしても何になるのか、効率悪い」
「時間の無駄!やるだけ無駄!」
こういった言い切りの否定は、子の反抗的な態度を加速させます。
親が考えている進路以外でも成功の道はあります。
もちろんその中でいくつか注意点を挙げたり、メリハリをつけるような支援の仕方が望ましいです。
・子の立場を理解してあげる
小学生高学年、中学になると子供は、周りの目を気にし始めます。
例えば親に何かやってもらっていたり、サポートしてもらっている姿を友達に見られてしまうのがとても恥ずかしいです。
中学生の友達、仲間の中で「まだ親にやってもらっている」「子供っぽいやつ」だいう烙印を押されてしまい、からかいの対象になってしまいます。
よくある例として、
「母親が自分の忘れ物を学校にまで届けてくれて、その姿を友達に見られた」
「家族で買い物に行っている時に友達に見られてしまった」
こういった場面は何故か、気恥ずかしいという経験はみなさんあると思います。
なぜ恥ずかしいと思いをするのか?それは、「まだ親の存在を頼りにしている」という部分が見られるからです。
中学生は、「もう自分は自立した大人なんだ」と周りに思わせたいと考えているので、少なくとも友達などが周りにいる状況では、子供に対して声をかけたり、支援するのはできるだけ控えたほうがよいです。
・関心を持たない
過干渉は嫌がられますが、逆に関心を持たないことも反抗的な態度をとらせてしまいます。
親の関心を引くために反抗的な態度をとることがあります。
親が全然家に帰ってこない
夫婦仲が悪く、いつも喧嘩している
自分のことに全く関心を示してくれない
こういった状況が続けば、親の気持ちをひきとめるために問題行動を起こすことがあります。
干渉しずぎないが、常に子のことを思っている。ということを子供に感じさせてあげることが大切です。
・過干渉
関心を持たないとは真逆のことで、過干渉も反抗的な態度の原因となります。
例えば、毎日毎日、
「今日は学校でどんなことがあった?」
「お友達の子はみんなもうテストに向けて勉強しているみたいだよ。あなたはどうなの?」
こういったことを毎日聞かれると、子供もうんざりです。
段々と質問されるのが嫌になって、自分の部屋に引きこもるがちになります。
親としては子供の事を全て把握したいという心理ももちろんあるかもしれませんが、それは子に反抗期の子にとってはより心を閉ざしてしまいます。
中学生にもなると、自分の子でも大人と接するような配慮が必要です。
・周りの子供と比較する
子のやる気を引き出すために、友達を引き合いに出す親がいます。
「同級生の○○ちゃんはもう全部やっているよ。」
「○○君はできるのに、どうしてあなたはできないの?」
「○○君は勉強していたよ。あなたももっとちゃんとやりなさい」
こういった比較をして、叱りつけられるのは子供にとって嫌なことです。
他人を意識せず、自分の子供のペースを信じて温かく見守りましょう。
上手に接するコツ
最も大切なのは、愛情を嫌みになく、押しつけないように自然に感じさせる環境を作っておくことです。
また、小さなことでもよいので時々は褒めてあげ、感謝の言葉を伝えてあげてください。
小さいころはたくさんほめていたお父さん、お母さんも小学校高学年からあまり褒めることが少なくなっていませんか?
小学生、中学生とは言え1人の人間です。「ありがとう」など感謝の言葉も伝えましょう。
それは「いつも見守っているからね」というメッセージにもなります。
子どもにしてみれば、反発しつつも、完全に放ったらかしにされてしまうと、それはそれで寂しかったり不安を感じたりするものです。
抽象的な表現ですが、適度な距離感を保つことで子どもの情緒は安定し反抗的態度をあまりとらなくなるようです。
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