大阪府
高校入試制度は都道府県により大きく違います。
大阪府の入試制度を知っておくことが高校合格への第1歩!
大阪府 高校入試情報(令和7年度/2025年度)
大阪府の公立高校入試は、特別入学者選抜(2月)、一般入学者選抜(3月)と受験が行われますが、特別入学者選抜は実技検査を行う一部の学科に限られますので、受験の機会は事実上1回となります。
※ただし同じ高校の中で学科を第1志望、第2志望と複数学科を志望できます。
大阪府の高校入試の制度の変更推移は、下記の通りです。
平成26年度入学者選抜から学区が撤廃され大阪府内のすべての公立高校に出願できるようになりました。
内申書の評価方法が相対評価から絶対評価へと変更になりました。
内申書の評価学年が1年生〜3年生の3学年すべてが対象となりますので、1年生から定期テストの対策や提出物をおろそかにしないように、しっかり行っておくことが、高校入試への第1歩となります。
英語の学力検査において、外部機関による英語判定テストのスコア(成績)等を活用する制度が導入されています。
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『特別入学者選抜』
- 《入試日程》
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令和7年 2月20日(木)· 2月21日(金)
(音楽科は視唱・専攻実技を2月15日(土)、学力検査と聴音を2月20日(木)に実施)
- 《合格発表》
- 令和7年3月3日(月)
- 《受験実施校》
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工業に関する学科(建築デザイン科.インテリアデザイン科.プロダクトデザイン科.映像デザイン科.ビジュアルデザイン科.デザインシステム科)
体育に関する学科
音楽科
芸能文化科
美術科
総合造形科
演劇科
グローバル探求科
エンパワメントスクール
多部制単位制Ⅰ.Ⅱ部(クリエイティブスクール)
昼夜間単位制
- 《学力検査》
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国語.数学.英語の3教科それぞれA「基礎的問題」、B「標準的問題」、の2種類から各高校が選択する。
英語 45点(A:40分、B:40分、リスニングテスト:15分)
数学 45点(A:40分、B:40分)
国語 45点(A:40分、B:40分)
理科 45点(40分)
社会 45点(40分)
合計225点満点を高校ごとに設定している満点に換算。
- 《その他の検査》
- 学科により受験者に実技検査(100点〜225点)、面接(配点なし)を実施。
- 《内申点の算出方法》
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1年生9教科(英語.数学.国語.理科.社会.音楽.美術.保体.技家)×5段階=45点
2年生9教科(英語.数学.国語.理科.社会.音楽.美術.保体.技家)×5段階=45点
3年生9教科(英語.数学.国語.理科.社会.音楽.美術.保体.技家)×5段階×3=135点
合計225点満点
- 《総合点の算出と受験者の合否判定方法》
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調査書の内申点225点と学力検査点225点の比重を「3:7」「4:6」「5:5」「6:4」「7:3」の5パターンから各校により選択し総合点を算出。
「実技検査を実施する受験の合否判定」
① 総合点の高い受験者から定員の110%に相当する者を(Ⅰ)群とする。
② (Ⅰ)群で、総合点の高い受験者から順に、募集人員の90%に相当する受験者を合格とする。
③ ②で合格が決まっていない受験者を(Ⅱ)群(ボーダーゾーン)とし、自己申告書及び調査書の「活動/行動の記録」により、各高校の「アドミッションポリシー(求める生徒像)
」に極めて合致する受験者を、総合点の順位に関わらず優先的に合格とする。
④ ③による合格者を除き、(Ⅱ)群の中から総合点の高い受験者から順に、募集人員を満たす受験者まで合格とする。
「面接を実施する受験の合否判定」
① 学力検査の得点が教育委員会の定める基準に達した受験者から、A面接・B自己申告書・C調査書の「活動/行動の記録」を2:1:1の比率で資料として、各高校の「アドミッションポリシー」に最も適合する受験者から順に、募集人員の50%までを合格とする。
② 残りの受験者の中から、総合点の高い受験者から順に合格者を決定する。
『一般入学者選抜』
- 《入試日程》
- 令和7年3月12日(水)
- 《合格発表》
- 令和7年3月21日(金)
- 《受験実施校》
- 特別選抜、中高一貫選抜を実施しない全ての学科
- 《学力検査》
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国語.数学.英語の3教科それぞれA「基礎的問題」、B「標準的問題」、C「発展的問題」の3種類から各高校が選択する。
英語 90点(A:40分+リスニング15分、B:40分+リスニング15分、C:30分+リスニング25分)
数学 90点(A:50分、B:50分、C:60分)
国語 90点(A:50分、B:50分、C:50分)
理科 90点(40分)
社会 90点(40分)
合計450点満点を高校ごとに設定している満点に換算。
- 《その他の検査》
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自己申告書...府教育委員会が提示する下記のテーマに沿って記載する。
「中学校生活(あるいはこれまでの人生)でどんな経験をし、何を学んだか。また、それを高校生活でどう生かしたいか。具体的に記述してください。」
学力検査の英語の点数と、外部機関認証の英語力判定テスト(TOEFL、iBT、IELTS、実用英語技能検定)
のスコア等を府教育委員会が換算した点数の高い方を学力検査の成績とすることができる。志願者は出願時に英語資格のスコア等の証明書の写しを提出。
- 《内申点の算出方法》
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1年生9教科(英語.数学.国語.理科.社会.音楽.美術.保体.技家)×5段階×2=90点
2年生9教科(英語.数学.国語.理科.社会.音楽.美術.保体.技家)×5段階×2=90点
3年生9教科(英語.数学.国語.理科.社会.音楽.美術.保体.技家)×5段階×6=270点
合計450点満点
- 《総合点の算出と受験者の合否判定方法》
- 調査書の内申点450点と学力検査点450点の比重を「3:7」「4:6」「5:5」「6:4」「7:3」の5パターンから各校により選択し総合点を算出。
「受験者の合否判定」
① 総合点の高い受験者から定員の110%に相当する受験者を(Ⅰ)群とする。
② (Ⅰ)群で、総合点の高い受験者から順に、募集人員の90%に相当する受験者を合格とする。
③ ②で合格が決まっていない受験者を(Ⅱ)群(ボーダーゾーン)とし、自己申告書及び調査書の「活動/行動の記録」により、各高校の「アドミッションポリシー(求める生徒像)
」に極めて合致する受験者を、総合点の順位に関わらず優先的に合格とする。
④ ③による合格者を除き、(Ⅱ)群の中から総合点の高い者から順に、募集人員を満たす受験者まで合格とする。
「複数志願がある高校の受験の合否判定」
① 全ての受験者を、志望順位に関係なく、総合点の高い受験者から順に並べる。
② 総合点の高い受験者から順に、第1志望の学科に振り分ける。
③ ②において募集人員の110%に当たる人数に先に達した学科について、複数志望のない選抜の方法で合格者を決定する。
④ すでに合格となった受験者、③において選抜を行った学科のみを志望している受験者を除き、①~③の手順を繰り返して各学科の合格者を決定する。ただし、第1志望をすでに不合格となった受験者は、第2志望を第1志望として扱う。
- 《その他、大阪府の高校入試の特色》
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大阪府の高校入試で実施される英語の学力検査で使用する英単語は、大阪府教育委員会が作成する「大阪版中学校で学ぶ英単語集」から出題されます。
また英語の学力検査に外部検定(TOEFL、iBT、IELTS、実用英語技能検定)のスコア等に応じた点数保証があります。
公平な入学者選抜を実施するため、各学校がつける調査書の評定について、大阪府全体の状況を照らし適正であるかどうかを確認するために、チャレンジテストを用いた府内総一ルールを定めてる。
【大阪府の高校入試の平均点と出題内容】
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《2023年度:大阪府立高校入試の平均点》
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※100点満点換算
英語A:41.5点、英語B:46.7点、英語C:57.0点
数学A:50.8点、数学B:57.6点、数学C:56.4点
国語A:60.9点、国語B:53.3点、国語C:58.2点
理科:57.5点
社会:54.1点
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《英語の出題内容》
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大問数はAが3問、Bが2問、Cが6問です。
加えてリスニング問題はA・Bが同じものが使用されており、Cと合わせて2種に分かれている。
■A問題
大問1:語い・文法
大問2:長文読解(スピーチ文読解)・英作文(5語程度)
大問3:長文読解(対話文読解)・英作文(3語)
リスニング:文・語句の選択問題
■B問題
大問1:長文読解(対話文読解))
大問2:長文読解・英作文(スピーチ文読解)
リスニング:A問題と同じ選択問題。
■C問題
大問1:語い・文法
大問2:長文読解(説明文)
大問3:長文読解(説明文:歴史的な話)
大問4:長文読解(説明文:地理的な話)
大問5:長文読解(説明文:人文科学的な話)
大問6:英作文(自身の意見や理由を記載する問題)
リスニング:PartA~Cが存在している。
※筆記は、設問分も含めて全て英語で出題されます。また、英作文以外は全て選択式問題となっています。
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《英語の問題傾向》
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長文読解において、A問題では約410語、B問題では約560語など語数が多く、問題数も多い為速く正確に長文を読み解く力が必要となってきます。
英作文においては、習った文法・表現を使って対話文や問題のテーマに沿った文章が書けるように普段からも練習しておくことが大事です。
C問題では、かなりの量の英文を書くことが求めらています。
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《数学の出題内容》
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大問数はAが4問、Bが4問、Cが3問です。
小問で数えるとAが24問、Bが23問、Cが18問です。
■A問題
大問1:計算問題
大問2:計算問題・図形等の基礎学力程度の問題
大問3:関数
大問4:証明問題(穴埋め問題など)
■B問題
大問1:計算問題
大問2:計算やデータの活用等の基礎学力程度の問題
大問3:関数・数と式
大問4:平面図形・空間図形(穴埋め式、記述式の証明問題)
■C問題
大問1:方程式・関数の変域・整数問題、確率、放物線と図形の記述問題
大問2:証明問題
大問3:空間図形
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《数学の問題傾向》
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ABCでそれぞれの問題傾向において難易度に差があります。
しかし、前半の大問では計算問題を含め、中学校の教科書レベルで習う基本的な数学能力を問う出題がされています。
知識を溜めるところからでもいいので、まずは各単元の要点を確認することで十分に受験対策になるかと思われます。
後半の大問では図形の総合問題、一次関数の応用問題等が出題されています。
応用問題にチャレンジするためにも基礎的な問題を正確に解けるようにどんどん演習していきましょう。
受験が近くなってきたら、過去問を解き、出題のされ方、解き方を理解し、身につけていくことも必須です。
C問題については、一般的な公立入試問題に比べるとハイレベルなものとなっています。
難関国私立で出題される˾整数問題、平面図形・空間図形なども˻く研究して身につけておく必要がありそうです。
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《国語の出題内容》
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ABCいずれも大問は5題です。
漢字の書き取り(漢文含む)が1題、読解問題が2題、古文の読解が1題、作文の構成で5題になっています。
■A問題
大問1:漢字の書き取り・国語知識
大問2:説明文
大問3:古文
大問4:随筆
大問5:作文
■B問題
大問1:漢字
大問2:随筆
大問3:古文
大問4:説明文
大問5:作文
■C問題
大問1:評論文
大問2:古文
大問3:漢字の書き取り
大問4:論説文
大問5:作文
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《国語の問題傾向》
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作文においてはAで180字前後、Bは260字程、Cは300字以内でテーマに沿ってまとめるものとなっています。
与えられる情報から自分の意見に結び付けるかがポイントとなるので、自分の意見をまとめる練習やテクニックが必要になります。
B問題は大問構成は変わりましたが、内容はそれほど変わっていません。
Cについては読解文自体の難易度が高くなっています。漢文についての出題もあるので、漢字や文法、内容把握、作文に到るまで総合的な国語力が問われる出題です。
日々の学習の中できちんと取り組み、国語力を総合的に高めていくことが重要です。
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《理科の出題内容》
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【大問構成について】
大問1:地学
〇地層
大問2:物理
〇物体の運動と力・仕事
〇力学的エネルギー
大問3:生物
〇生殖、遺伝、進化、細胞分裂
〇天体の1年の動き
大問4:化学
〇化学変化とイオン
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《理科の問題傾向》
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大問数は多くはなく、バランスよく化学、地学、生物、物理が出題されています。
その中において、科学では水とエタノールの混合物の加熱実験の問題、気体の性質の問題が出やすい傾向にあります。
地学では、地震の波グラフの読みとりや火山の種類や特徴の問題がでやすいです。
公式を覚えるだけでは解けない問題もあるので、基礎はおさえたうえであらゆるパターンの問題を解くことになれておきましょう。
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《社会の出題内容》
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【大問構成について】
大問1:歴史
大問2:地理
大問3:公民
大問4:歴史・地理・公民
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《社会の問題傾向》
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大問数は多くはなく、バランスよく地理・歴史・公民から出題されています。
大問4では各分野があわさっているので一見難しそうにみえますが、基礎的な知識で十分解くことができる問題が多いです。
一つの分野に偏らないように基礎はおさえておきましょう。
資料の読み取り問題についてはとにかく繰り返し問題をといていろんなパターンに慣れておくことが大事です。
歴史はただ年号や名前を暗記するだけではなく、その出来事がおきた理由も合わせて覚えておきましょう。
- 《大阪府教育委員会》
- もっと詳しい大阪府の公立高校受験、入試制度の情報は大阪府教育委員会の高校入試情報のページで確認下さい。
http://www.pref.osaka.lg.jp/kyoikusomu/homepage/
- 《大阪府の公立高校・私立高校の偏差値》
- 大阪府の公立高校・私立高校の偏差値の一覧を下記ページにまとめています。
高校受験の志望校選択の参考にして下さい。
大阪府の高校偏差値表(http://www.deskstyle.info/eria/osaka/hensachi.html)
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